文章置き

written by古川優菜twitter:)http://twitter.com/fullkota思いついたときに思いついたことをつらつら書くので更新は不定期。
written by古川優菜
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思いついたときに思いついたことをつらつら書くので更新は不定期。

「薄情やのう。」

におちゃん独白。
ねむい。お風呂入ろうと思ってたのに何してんだ私。


ふわあ、とあくびをして、部屋を見渡した。昨日はめずらしく仁がこっちに来て、ごろごろして、飯食って、ヤることヤって、一緒に風呂入って、そんで名残も何もなくすんなりと帰って行った。どうせ今日も休みやし、泊っていってくれればよかったんに。優紀ちゃんからのメールなんかたまには無視すればいいのに。仁は否定するけど、アレは十分マザコンやき。今は東京の仁を少しだけ恨みため息を吐こうとしたけど、寸前でやめた。とりあえず、片付けしないとこの惨状は綺麗好きの俺には耐えれん状況じゃ。頭の中でどこから手をつければ効率が良いかを考えて、寝室へ向かった。別にそこは片付いていないわけではないが、シーツを洗濯機に入れようと思ったから。掛け布団をひっぺがしてシーツに手をかけようとした時に気付いたそれ。枕元の銀色のきれいな糸。つまみあげてまじまじと見つめる。当然のように痛んどるが、それでも芯のあるしっかりした硬めの毛。それは確かに俺と同じ色じゃが、俺のではない、仁のそれ。気づけば口元が緩んでいて、はっとした。髪の毛1本でここまでとは末期じゃのう・・・。

くしゃくしゃに丸めたシーツを洗濯機に押し込んだ。

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