文章置き

バンドパロ

「ばらばらになっちまったけどさ、」
「うん。」
「それでも俺音楽好きなんだよ。」
「うん、私も。」
「暇なときだけでも、やっぱ、続けねえか？」
「・・・やりたいけどさ、」
「ギターと声だろ？」
「う、ん。」
「ライブの時は助っ人呼べばいいだろ。なあ、」
「・・・うん。」

懇願する元親に負けたわけでなく、ただ私がこの世界を抜け出せなかっただけなんだ。生まれてきて20年、正直音楽に触れなかった日はない。元親には言ってないけどバンドやめてからでも、結局作詞作曲したりギター弾いたりベース弾いたり、してたんだ。ひっそりこっそり。私はそれで満足してたつもりだったけど元親は違うらしい。まったく、やになっちゃうね。・・・嘘だけど。


(結構温めてたネタだったり。)(たぶんまた増える。)