ホームズ夢
(下の記事の続きなのかもしれない)(あまりホームズを知らずに書いた結果がこれです注意)
うきうきとして彼が外出したのは紅茶を売る店主のマダムと会話をするのが好きだからだ。ああやって身だしなみをきっちり整えていくのもきっとマダムに何か言われたからに違いない。まあ英国紳士としては当然の行為であるが。ホームズがいない間にさんざ散らかした部屋を片付けはじめてある程度部屋として見えるようになった頃、ドアノブが回る音がした。そこから出てくるホームズは私の予想とは真逆で暗い表情をしていた。
「あの少女は純粋無垢でわたしの穢れなど知らずに真っ直ぐみつめてくるんだよ。ワトソンくん。きみは耐えられるかい、なんの含みもないまっさらな笑顔に。」
「・・・わたしはあそこでマダムとしか会ったことがないが」
「マダムの親戚の娘もいるのだよワトソンくん。あの瞳でじっと見つめられると難解な事件と出会った時とはまた違うぞわぞわと、むずむずとした感覚になってしまう」
「わたしはあの少女が苦手なんだ」
「ホームズ・・・」
果たしてその感情の名前に気づくのはいつになるのだろうか。
(鈍いホームズ)
うきうきとして彼が外出したのは紅茶を売る店主のマダムと会話をするのが好きだからだ。ああやって身だしなみをきっちり整えていくのもきっとマダムに何か言われたからに違いない。まあ英国紳士としては当然の行為であるが。ホームズがいない間にさんざ散らかした部屋を片付けはじめてある程度部屋として見えるようになった頃、ドアノブが回る音がした。そこから出てくるホームズは私の予想とは真逆で暗い表情をしていた。
「あの少女は純粋無垢でわたしの穢れなど知らずに真っ直ぐみつめてくるんだよ。ワトソンくん。きみは耐えられるかい、なんの含みもないまっさらな笑顔に。」
「・・・わたしはあそこでマダムとしか会ったことがないが」
「マダムの親戚の娘もいるのだよワトソンくん。あの瞳でじっと見つめられると難解な事件と出会った時とはまた違うぞわぞわと、むずむずとした感覚になってしまう」
「わたしはあの少女が苦手なんだ」
「ホームズ・・・」
果たしてその感情の名前に気づくのはいつになるのだろうか。
(鈍いホームズ)
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