文章置き

ヴィモグ設定でワンピの白ひげ海賊団ver。
いつも通り誰得って俺得です。

容姿・能力は前といっしょ。
古株で初期の白ひげ海賊団の頃から乗っているので流暢にしゃべります。
オヤジの相棒、みたいな。

マルコ出てないけど、マルコ夢です。だってマルコ好きだもｎ
マルコ出したかったのに出せなかったんだよ・・・


***

「飲んじゃだめ！」
「グラララ…別に構わねえだろ。ネロが気にすることじゃねえ」
「だめったらだめー！」

ウサギのような、変わった生き物（ネロ、というらしい）。人より大きいオヤジの膝の上にいることで余計に小さく感じられる。酒を飲むオヤジを小さな体を使って止めようとしているがオヤジは一向にこの生き物の言葉を受け入れるつもりはないらしい。

「何だあの生き物…？」
「ん？…ああ、エースはネロと会ったことなかったのか。モーグリっつー北の海の生き物らしい。」
「へぇ…。」

愛くるしいその姿は確かに船員の1人として数えられているが、どうやらマスコットのような扱いでもあるらしい。教えてくれたサッチの表情が緩んでいる。ついに実力行使となったのか小さな体をぴょこぴょこ跳ねさせて、白ひげの杯を取り上げようとしているネロはなるほど確かに可愛らしい。

「てい、ああ、もう！だめ、だってば！」
「グラグラ…ほれ、とれるもんならとってみろ」
「あーっ、なんで持ちあげるの！とれないじゃん！」
「グラララ」

オヤジの長い腕を天井に掲げる。完全に遊んでやがるなオヤジ…。いつも余裕そうな表情を浮かべ楽しそうにしているオヤジだが、いつもよりも楽しそうに見える（と言っても俺は最近ここに入ったからよくわかんねーけど）。

「むーっ！サッチも見てないで手伝ってよー」
「ははは、ネロがんばれ！」
「もー。って、あれ？新入りさん？」

赤いボンボンが揺れて、ふいにネロの視線が俺と交わった。丸々とした赤い瞳がきらきらとこちらを覗いている。「ああそうだぞ」というサッチの声を聞いてネロはオヤジの膝をぴょんと降り、とてとて、とこちらに向かってくる。目の前には小さなネロ。それなりに身長がある俺と目を合わすのでは辛かろう、としゃがみこむと「わ、ありがとう！」とネロが嬉しそうにお礼した。

「えっと、はじめまして、私はネロ！あなたは？」
「エースだ。よろしくな、ネロ！」
「うん、よろしくね！」

・・・小動物ってまじでかわいい。
(「よかったじゃねえかネロ」)(「うん！っていうかお酒飲んじゃ駄目って言ってるじゃん！」)(ぐいっ)(「あーっ！もうー…」)