実は和菓子苦手です。
無口で不愛想に見えるが、本当はそんなことないんだぜ。実は甘味が好きで、渡すとなんとなく雰囲気が柔らかくなる。それが見たくて、大して好きでもない甘味を寄越させてあいつを呼ぶのだった。
「おーいこたー」
「・・・?」
「甘味!お前にやるよ。今日は大福だぜー」
「!(キラキラ)」
いただきます、と口が動いた。手袋を外して側において、白い大福に手を伸ばした。もふもふと食べる姿はなんともかわいらしい。じい、と見つめる俺に目も向けず幸せそうに大福を口へ運ぶ。小さめの大福はみるみるうちに消えていき、直になくなってしまった。こたが満足そうで俺も嬉しいぜ。手についた大福の粉。それに気づき、何気もなくぺろり、と指を舐めた。白く細長い指に、ちろりと赤い舌が動く。その鮮やかな色合いがまたなんともよく映えて艶めかしく、だんだん鼓動が速くなっていった。思わず赤く染められたであろう頬を手で隠した。こてりと首を傾げ、どうしました、と声ならぬ声で聞くこた。な、なんでもねえよ!
ごちそうさまでした。
(餌付けするちか。)
「おーいこたー」
「・・・?」
「甘味!お前にやるよ。今日は大福だぜー」
「!(キラキラ)」
いただきます、と口が動いた。手袋を外して側において、白い大福に手を伸ばした。もふもふと食べる姿はなんともかわいらしい。じい、と見つめる俺に目も向けず幸せそうに大福を口へ運ぶ。小さめの大福はみるみるうちに消えていき、直になくなってしまった。こたが満足そうで俺も嬉しいぜ。手についた大福の粉。それに気づき、何気もなくぺろり、と指を舐めた。白く細長い指に、ちろりと赤い舌が動く。その鮮やかな色合いがまたなんともよく映えて艶めかしく、だんだん鼓動が速くなっていった。思わず赤く染められたであろう頬を手で隠した。こてりと首を傾げ、どうしました、と声ならぬ声で聞くこた。な、なんでもねえよ!
ごちそうさまでした。
(餌付けするちか。)
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