高杉。
まだまだ日の昇る気配のない夜中。実はぎりぎりまで晋助が帰ってくるのを待ってたのだけど睡眠欲には勝てるはずもなく日付の変わったころに1人で寝るにはさみしいベッドの中にもぐりこんだ。さっきまでぐっすり、とまではいかないけれど確かに眠っていたのだがガチャリという物音で意識だけが浮上した。あー、帰ってきたんだ。声を出すのもめんどくさい。7割くらいは夢の中にある意識の中、ベッドに近づいてくる気配にもぞもぞと寝返りを打った。晋助が隣で寝れるように。ひやり、とした空気と晋助の体が布団に忍び込んできた。「おかえり、」とも「おやすみ」ともいえるような気力もなく、精一杯ふりしぼって「んん、」とこもった声を漏らした。ふ、と隣で晋助が笑った気がする。おしごとおつかれさま。くしゃり、と髪を撫でられたのが最後の記憶。朝には忘れてしまうひととき。
(おひさしぶりです。)(冷血硬派今読んでます)
(おひさしぶりです。)(冷血硬派今読んでます)
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