文章置き

「え、ちょ、なんで醤油かけるの！？塩コショウでいいじゃん」
「あァ？」
「醤油かけたら卵の味が消えちゃうじゃん！」
「・・・俺ァそれでいいんだよ」
「晋助の馬鹿！もういいよ、私の目玉焼きをおいしく食べてくれる人探してくるもん！」
「ハッ、好きにしろや」


そういうわけで、家出してきました。この場合は船出？んー、なんか違うや。今朝目玉焼きで変な意地を張ってしまって結局晋助の船から飛び出して暫く。現在かぶき町です。んー、銀時に目玉焼き作ったらむしろ砂糖でもかけそう。ヅラのとこにいくのは、・・・なんかやだし。そういうわけで途方に暮れてるのでした。住むところもないし、お金もないし。なんでこんなことしちゃったんだろう。とぼとぼと歩いてる途中、ふと目についた電信柱の張り紙。真選組の女中募集。住込み可。これだ！ぱあ、と顔を明るくして屯所に向かって駆けて行った。

「すみませーん、女中募集してるって張り紙見てきたんですけど」
「うわ、まじであの張り紙で来たのか。」
「い、いけなかったですか？」
「いやそんなことは・・・。
「住み込みも大丈夫ってほんとですか？」
「大歓迎だが、男所帯だから結構むさくるしいぞ？」
「大丈夫です、慣れてますから！できれば今日から、とか大丈夫でしょうか？行く宛がなくて・・・」
「・・・ま。近藤さんに聞いてみっか。」
「！！ありがとうございます！ところで、あの、」
「ん？」
「目玉焼きといえば何かけます？」

「んなもん、マヨネーズに決まってんだろ」



（転職したくなりました。）