こた夢(男主)
「こた、くるしいよ」そう言ってもこたは抱きしめることをやめない。でもそんな苦しささえも生きていると感じさせられてほっとするのだった。「ただいま」の代わりに赤い髪をかきあげて目のふちにキスを落とした。
(ついったのBLDフェスより)
***
すいすい、と海原を泳ぐように迷いのない針が進む。意外にもこたは針仕事が得意で、ほつれた着物を綺麗に縫い直していく。それはもう、元よりも綺麗なくらい。対して、裁縫はめっぽうできない俺は何をすることもなく、じい、とこたの動く針を見つめることしかできない。さすがに視線が気になったのか(まあ、本職は忍だし気配には敏感)、針から目を離し俺を見る。「なんでもないよ、続けて」と声をかけると不思議そうな表情を浮かべた後、また針を進めた。ぴん、とたま止めをして鋏で糸を切ると微かに笑みを浮かべて俺に着物をさしだした。「おう、ありがと。」
(縫い物得意だとかわいいねこたちゃん)
(ついったのBLDフェスより)
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すいすい、と海原を泳ぐように迷いのない針が進む。意外にもこたは針仕事が得意で、ほつれた着物を綺麗に縫い直していく。それはもう、元よりも綺麗なくらい。対して、裁縫はめっぽうできない俺は何をすることもなく、じい、とこたの動く針を見つめることしかできない。さすがに視線が気になったのか(まあ、本職は忍だし気配には敏感)、針から目を離し俺を見る。「なんでもないよ、続けて」と声をかけると不思議そうな表情を浮かべた後、また針を進めた。ぴん、とたま止めをして鋏で糸を切ると微かに笑みを浮かべて俺に着物をさしだした。「おう、ありがと。」
(縫い物得意だとかわいいねこたちゃん)
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