ユーリ夢。
しろい、ゆりのはな。彼女がすきだと言っていた花だ。仕事が終わって帰る途中、ふらりと寄った花屋でそれはひときわ白く、そして甘いにおいを放っていた。見入る。脳裏に彼女のほころぶ姿を描いてしまう。私自身に草花を愛でる嗜好は無いのだが、殺風景な私の部屋に花を活けるのが好きな彼女は、持ち帰った鉄砲百合を我が子の様に大切に育てるのだろう。「メッセージカードはいかがされますか」と店員に声をかけられぴた、と思考が止まる。数秒考え、「・・・では、『 』と。」
「おかえりなさい」
「ただいま、」
「わ、ゆりの花!」
家に帰ると玄関まで漂う夕飯の匂い。それに負けることなく私の右手の花は独特の甘い香りを放っている。そして彼女はすぐに私の右手に気付く。色気も言葉もなにもなく、不器用に彼女にそれを手渡した。
「ありがと、ユーリ。」と私が花屋で想像した通りの表情を見せた後、彼女はメッセージカードに気付く。
「『今週日曜午前11時、時計台で』。」
「・・・一緒に寝るのに?」
「ああ、一緒に起きるのに。」
「一緒に行くのに?」
「ああ、一緒にデートをするのに。」
(最終回にユーリさんが大活躍すると信じてる)
「おかえりなさい」
「ただいま、」
「わ、ゆりの花!」
家に帰ると玄関まで漂う夕飯の匂い。それに負けることなく私の右手の花は独特の甘い香りを放っている。そして彼女はすぐに私の右手に気付く。色気も言葉もなにもなく、不器用に彼女にそれを手渡した。
「ありがと、ユーリ。」と私が花屋で想像した通りの表情を見せた後、彼女はメッセージカードに気付く。
「『今週日曜午前11時、時計台で』。」
「・・・一緒に寝るのに?」
「ああ、一緒に起きるのに。」
「一緒に行くのに?」
「ああ、一緒にデートをするのに。」
(最終回にユーリさんが大活躍すると信じてる)
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