文章置き

written by古川優菜twitter:)http://twitter.com/fullkota思いついたときに思いついたことをつらつら書くので更新は不定期。
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思いついたときに思いついたことをつらつら書くので更新は不定期。

WA/久保田夢

(男夢主/久保田の実家関係者)


ああ、あちい。誠人まだかなあ。
最後に会って話したのはウン年前。ちょくちょくこのコンビニで見かけることに気づいたのは数か月前。そのコンビニに張り付いてから2日目。そろそろ店員から不審に思われてるのは予想できんだけど、誠人と会えるツテはこれだけだ。悪いな、店員さん。
不良かのようにコンビニの前の駐車場でしゃがみこみ、俯いてぼーっといつ来るかもわからない待ち人を待ち続けている。暑い夏の昼。不意に俺の前にあった日の光が日陰に包まれた。「なにしてんの」「・・・まこと」低い声が耳に響いた。
「ひさしぶりだなあ、まこと。でっかくなったな」
「あんたはあんまり変わってないね」
「そりゃーもうこの年だしな」
「・・・なんでここにいるの」
「い・え・で」
「・・・」
「最近よくここでお前を見かけたから」
「で?」

「泊めてよ、まこと」
誠人が頭を抱えた。困ったようにガシガシと無造作に頭を掻いている。きっと同居人の拗ねる姿を脳裏に浮かべたんだろう。俺があいつを知っててこう言ってるのを誠人は知らない。俺がこう言って強請ると誠人は困りながらも断れないのを俺は知っている。ごめんね、誠人。ずるいね、俺。
咥えていた煙草をぽとりと落とし、立ち上がって煙草を踏みつぶした。俺と誠人の身長差がほぼゼロになっていた。あのころは頭ひとつ分は差があったのに。


にぃ、と笑って誠人にセッタを手渡した。


(拾い物をした。時任には散々「なんでもかんでも拾ってくるな」と言われているのに。懐かしいものを、拾ってしまった。)(「おかえり久保ちゃ・・・誰それ」)

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