紫原/男夢主
いっこうに部活に来ない敦を探して教室に来てみれば、1番後ろの窓際の特等席で敦はすやすやと眠っていた。
いつから寝てるんだろう。軽く揺すってみて(といってもこいつでかいから結構な力が必要なんだけどね)「敦、部活」と声をかけた。
「 」
聞き覚えの無い、名前だ。
「おい、敦」ともう1度声をかけるとようやく目を覚まし、もぞもぞと体が動く。顔があがるとさっきの名前の主が起こしていたと思ったんだろう、腑に落ちないような顔をしていた。
「あれ、室ちんだ」
「うん。おはよう敦」
「おはよー。」
「部活始まるよ」
「え、もうそんな時間なの」
うわーむっちゃ寝てたし。といいながらいつものようにお菓子(今日は板チョコ)を齧った。ぱり、とチョコレートが砕けて、敦の口にチョコレートが含まれるがぽろぽろと食べかすが落ちていく。
ところでさっきの名前の主は、誰だろう。
「ねえ、さっきの名前」
「・・・んー?」
「俺と誰かさんを間違えて呼んでたけど」
「あ、中学の時の友達ー。」
「へえ」
「よく寝てた俺起こしてくれてたから、そんで間違えたのかも」
室ちんみたいにちょーモテてさ、あとお菓子くれてさ、あとこの髪ゴムもくれたんだよー。と言いながらチョコレートをもう1口齧った。さらに食べかすもぽろぽろと増えて行く。
「そういえば最近会ってないなあ」
「中学の友達なんだから東京にいるんだろ?」
「うん。ほんとは秋田まで一緒に来てほしかったんだけど」
「そりゃ無理があるだろ」
「まー、赤ちんがねー。よし、電話しよ。」
あ、もしもしー。明日遊ぼう。
「は!?」
電話越しの彼の声と俺の声が重なった。
いつから寝てるんだろう。軽く揺すってみて(といってもこいつでかいから結構な力が必要なんだけどね)「敦、部活」と声をかけた。
「 」
聞き覚えの無い、名前だ。
「おい、敦」ともう1度声をかけるとようやく目を覚まし、もぞもぞと体が動く。顔があがるとさっきの名前の主が起こしていたと思ったんだろう、腑に落ちないような顔をしていた。
「あれ、室ちんだ」
「うん。おはよう敦」
「おはよー。」
「部活始まるよ」
「え、もうそんな時間なの」
うわーむっちゃ寝てたし。といいながらいつものようにお菓子(今日は板チョコ)を齧った。ぱり、とチョコレートが砕けて、敦の口にチョコレートが含まれるがぽろぽろと食べかすが落ちていく。
ところでさっきの名前の主は、誰だろう。
「ねえ、さっきの名前」
「・・・んー?」
「俺と誰かさんを間違えて呼んでたけど」
「あ、中学の時の友達ー。」
「へえ」
「よく寝てた俺起こしてくれてたから、そんで間違えたのかも」
室ちんみたいにちょーモテてさ、あとお菓子くれてさ、あとこの髪ゴムもくれたんだよー。と言いながらチョコレートをもう1口齧った。さらに食べかすもぽろぽろと増えて行く。
「そういえば最近会ってないなあ」
「中学の友達なんだから東京にいるんだろ?」
「うん。ほんとは秋田まで一緒に来てほしかったんだけど」
「そりゃ無理があるだろ」
「まー、赤ちんがねー。よし、電話しよ。」
あ、もしもしー。明日遊ぼう。
「は!?」
電話越しの彼の声と俺の声が重なった。
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