K
(伏見)
「端末、鳴ってますよ」
「え?」伏見君に指摘されたカウンターに置いてあった端末をみてくすりとわらった。
「ああ、これ尊さんのだよ」ほら、わたしの持ってるし。ポケットから端末を取り出すと「あれ?」と伏見君はカウンターの端末と見比べた。
端末のベルはまだ鳴り止まない。
***
(いずりな)
「さっさとせんかい、どあほ!」
「ひっ、」
「ってあれ?十束ちゃうかった!ごめんりなちゃん、怒鳴ってびっくりしたやろ?」
「ああ、大丈夫です。草薙さんも大声出すんですねえ」
「そりゃ俺も人間やし」
この子は俺がどんだけやきもきしてるか知らへんねやな。そう思いながら沸き上がってきた感情を器用に押し殺した。
***
(八田鳥)
いつも乱暴にドアを開ける八田ちゃんが、そっと中を覗くようにドアを開けた。
「八田ちゃん?」
「…鳥いないっすよね?」
「ああ、おらんけど」
はあー、と長い息を吐いて恐る恐る店に入ってくる。きっと喧嘩して気まずいのだろう。苦笑いを浮かべながらコーヒー豆を取り出した。
***
「鳥のストレイン?」「情報によるとな」「なにできるんすか」こんな赤い小鳥が。そういうと、鳥なりにも怒ったらしい。ちゅんちゅん、とわめいた。
***
(八田)
「吠えるな、駄犬!」「犬じゃねえ烏だッ!」「烏だと言うなら空を飛んで見せろ犬!」
尊大な態度で怒鳴るこの女はどうやら猿の知り合いらしい。
「猿比古と合わせて『犬猿の仲』。いい組み合わせだな!」「烏だっつってんだろォォ!!」
全く話を聞かない女にぴしり、と青筋を巡らせた。
「端末、鳴ってますよ」
「え?」伏見君に指摘されたカウンターに置いてあった端末をみてくすりとわらった。
「ああ、これ尊さんのだよ」ほら、わたしの持ってるし。ポケットから端末を取り出すと「あれ?」と伏見君はカウンターの端末と見比べた。
端末のベルはまだ鳴り止まない。
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(いずりな)
「さっさとせんかい、どあほ!」
「ひっ、」
「ってあれ?十束ちゃうかった!ごめんりなちゃん、怒鳴ってびっくりしたやろ?」
「ああ、大丈夫です。草薙さんも大声出すんですねえ」
「そりゃ俺も人間やし」
この子は俺がどんだけやきもきしてるか知らへんねやな。そう思いながら沸き上がってきた感情を器用に押し殺した。
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(八田鳥)
いつも乱暴にドアを開ける八田ちゃんが、そっと中を覗くようにドアを開けた。
「八田ちゃん?」
「…鳥いないっすよね?」
「ああ、おらんけど」
はあー、と長い息を吐いて恐る恐る店に入ってくる。きっと喧嘩して気まずいのだろう。苦笑いを浮かべながらコーヒー豆を取り出した。
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「鳥のストレイン?」「情報によるとな」「なにできるんすか」こんな赤い小鳥が。そういうと、鳥なりにも怒ったらしい。ちゅんちゅん、とわめいた。
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(八田)
「吠えるな、駄犬!」「犬じゃねえ烏だッ!」「烏だと言うなら空を飛んで見せろ犬!」
尊大な態度で怒鳴るこの女はどうやら猿の知り合いらしい。
「猿比古と合わせて『犬猿の仲』。いい組み合わせだな!」「烏だっつってんだろォォ!!」
全く話を聞かない女にぴしり、と青筋を巡らせた。
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