尊さん
どうやったら眠りにつけるのか、眠る方法を時々忘れる。深夜、草薙さんと尊さんは酒に耽るのでわたしがベッドにはいるときはいつもひとりだ。2時間くらい、寝ようと試みて目を瞑って耐えても意識は途切れることがない。そうこうしてるうちに尊さんが帰ってきて「まだ寝てねえのか」と呆れられるのである。尊さんがわたしの隣に寝転びわたしを何かから守るようにぎゅっと寄せられると、不思議と睡魔が襲いかかってきて、やがてふわりと意識が浮かんでいく。
「仕方ねえ奴だな」
尊さんの小さなつぶやきは聞こえなかった。
(night night sweetie ...)
***
「あーもうあいつまじワガママなんすよ!!」
「そんなもんちゃう?ゆうなちゃんも昔はだいぶ我が儘言ってはったよ」
「え!?今全然そんなことないですよね」
そう、出会った頃と比べると随分大人しくなった。あの頃は我が儘ともとれるようなことをいつも俺にぶつけてきていたが、月日が経つにつれて交わす言葉も少なくなり気づけば声に出さずとも伝わるように。それが不満ってわけでもないが、物足りない気もする。昔は少しでも辛いと弱音を吐いていたのにクランズマンとして異能を手に入れてからは多少の無茶も厭わなくなってしまった。気にくわない。言うならば、少しは頼って欲しいってことだ。
ふてくされたように頬杖をついて、草薙達からそっぽを向いた。どうせ気づかれてねえだろ。かと思っていたら意中の人物がちょうどアンナと一緒に2階から降りてきた。
「どうかした?」
「…別に」
あいつの我が儘なんて大したもんじゃねえ。わかってるようで、わかってねえもんだ、あいつも。
(自分の名前を出すの恥ずかしいです…脳内でお好きなように変換してくださいませ、、)
「仕方ねえ奴だな」
尊さんの小さなつぶやきは聞こえなかった。
(night night sweetie ...)
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「あーもうあいつまじワガママなんすよ!!」
「そんなもんちゃう?ゆうなちゃんも昔はだいぶ我が儘言ってはったよ」
「え!?今全然そんなことないですよね」
そう、出会った頃と比べると随分大人しくなった。あの頃は我が儘ともとれるようなことをいつも俺にぶつけてきていたが、月日が経つにつれて交わす言葉も少なくなり気づけば声に出さずとも伝わるように。それが不満ってわけでもないが、物足りない気もする。昔は少しでも辛いと弱音を吐いていたのにクランズマンとして異能を手に入れてからは多少の無茶も厭わなくなってしまった。気にくわない。言うならば、少しは頼って欲しいってことだ。
ふてくされたように頬杖をついて、草薙達からそっぽを向いた。どうせ気づかれてねえだろ。かと思っていたら意中の人物がちょうどアンナと一緒に2階から降りてきた。
「どうかした?」
「…別に」
あいつの我が儘なんて大したもんじゃねえ。わかってるようで、わかってねえもんだ、あいつも。
(自分の名前を出すの恥ずかしいです…脳内でお好きなように変換してくださいませ、、)